サーバーを綺麗に使い、サイトのデータベースのバージョン更新や、PHP更新、プラグインの更新を丁寧にやってらっしゃる方にはお役に立てません。
こんちは、あーみです。
「Duplicator」をというプラグインを使い、このブログのテストサイトを作りました。
ブログのデータ丸ごとのバックアップを取り、他のドメインのWordPressに移行させる方法です。
この方法は、他のサーバーからエックスサーバーへ移行する際にも参考にしていただけると思います。
大変長い道のりだったため、記録に残します。
Contents
エックスサーバー内に同じ環境でWordPressサイトを移行させて、テストサイトを作る
コピー元からテストサイトへデータ移行をする全体像
前準備
- 「Duplicator」のインストール
- テストサイトのデータベースをコピー元と同じバージョン(最新)にする
- 同様に、PHPバージョン(最新)も合わせる
- サブドメインの取得
- WordPressのインストール
移行作業
- Duplicatorでバックアップデータを作成
- 新たに取得したサブドメインへデータを移行させる
- インストーラーを起動
- 移行先(テストサイト)にデータを取り込む
移行後の作業
- 検索エンジンにインデックスされないようにする
- Googleアナリティクスをはずす
- BASIC認証を設定する
- インストーラーを削除
前準備の手順から、ねっちりこまかく解説をしていきます。
WordPressを移行する前準備の手順
Duplicatorをインストール
サイトのバックアップを取るために利用するのは「Duplicator」というプラグインです。
プラグインをインストールしましょう。
1、「Duplicator」を検索 > 今すぐインストール
2、有効化
有効化をクリックします
3、プラグイン有効化された
データベース(MySQL)のバージョンを確認する
コピー元(私の場合は、この「西紺屋」サイトです)と、移行先(テストサイト)は同じ環境であることが必要です。
そのため、私はローカルではなく、サーバー内に作ることにしました。
大前提としてコピー元と移行先は、データベース(MySQL)・phpのバージョンを同じにしておく必要があります。
私の場合、このサイトのデータベース(MySQL)とphpのバージョンを更新を怠っていましたので、前準備段階で最新に変更する必要がありました。
なぜなら、移行先(テストサイト)が新たに取得したサブドメインに設置するのですから、当然、最新のデータベース(MySQL)とphpで作られるからです(自動的に)。
同じバージョンになっていないと、エラーが起こりますので、移行することはできません。
サイトのデータベースのバージョンの確認方法と、新しいデータベースへの移行方法は別記事をご覧ください。(私のブログの別記事です)
phpのバージョンを更新する
理由は上記「データベースのバージョンを確認する」の通り。
コピー元と移行先が同じ環境でなければいけないからです。
phpのバージョン更新方法は下記の記事をご覧ください。
(私のブログの記事に飛びます)
コピー元側のphpのバージョンを上げることができない(エラーが出る等)場合もあります。その場合は、移行先のバージョンを下げましょう。
移行先(テストサイト)となる場所をつくる
今回は、同じ環境の中でテストを行いたいので、移行元のドメインに、サブドメインを作成します
サブドメインの作り方は別記事をご覧ください。
(私のブログの記事に飛びます)
本当ならば、サブドメインではなく独自ドメイン(マルチドメイン)を取得して、そのドメインに設置するほうが望ましいです。
WordPressをインストールする
次に、新たに取得したサブドメインにWordPressをインストールします。
インストールの手順は、下記の別記事をご覧ください。
マルチドメインへのインストールの紹介ですが、やり方はサブドメインであっても同じ方法です。
お疲れ様でした。ここまでが前準備です。
Duplicatorを使ってサイトの移行を行いましょう。
今からが本番です。
Duplicatorを使って、WordPressサイトを新たに取得したドメインへ移行させる
今から解説するのは、プラグイン「Duplicator」を使ってバックアップを取り、新たなドメインへブログのデータを丸ごと設置する方法です。
今からの手順は「エラーが出なかった場合の手順」となります。
(私はエラー出まくりでしたので、それは別記事でご紹介します)
バックアップデータを作成する
1、ダッシュボードからDuplicatorをクリック
ダッシュボードから「Duplicator」をクリックして、開いた画面で「Create New」をクリック
2、「Next」をクリック
「Name」で分かりやすい名前に変えてもいいです。日本語はだめですよ。
私はそのままにしました。
「Next」をクリックします。
↓ スキャンが始まります。
↓ スキャン結果が出ます。
データに問題がなければ、結果がすべてグリーンの「Good」になるはずです。私は問題がありすぎたので「Notice」ばっかりです。解決方法は下記の記事にてご確認ください。
3、「Yes, Continue with build process!」にチェックをいれる
すべてグリーンの「Good」だった場合は、「Yes, Continue with build process!」にチェックをいれます。
チェックを入れた後に、「Build」をクリック。
※私の場合はエラー出まくりでしたが、それは下記の記事にて対処した方法をご紹介しています。
4、Building Package が始まる
バックアップデータのフォルダが作成されます。私の場合は、1分程度でした。
5、パッケージが完了した
6、2つのファイルをダウンロードする
完了した画面で、「Installer」「Archive」の2つのファイルをダウンロードします。
「One-Click Download」をクリックすると、2つのファイルをダウンロードできます。
7、ダウンロードを確認
ダウンロードフォルダを開くと、ファイルが2つあるのが確認できます
これでバックアップデータが準備できました。
今度はこれを移行先(テストサイト)にアップロードします。
新たに取得したサブドメインへデータを移行する
ダウンロードした2つのファイルを、テストサイトのブログにアップロードする必要があります。
アップロード先は、「あなたが、前準備で新たに取得したドメイン先」です。
私の場合は、このブログ「西紺屋」と同じ環境内でテストを行いたかったため、サブドメインを新たに取得しましたので、そのサブドメインにアップロードします。
※下記の手順はあくまでも「私の場合」ですので、やり方を参考にしてください。
アップロードはエックスサーバーの「ファイルマネージャー」を使用します。
1、ファイルマネージャーにログイン
エックスサーバーの「ファイルマネージャー」にログインします。
2、ドメインをクリック
サーバー内に入ったので、取得したサブドメインのあるところまで移動します。
まずはマルチドメインをクリック。
3、public_htmlをクリック
※もし新たにドメインを取得しての移行であれば、このフォルダ内。
4、今回のテストサイトのドメイン
私は「test」という名前でサブドメインを取得していますので、「test」のフォルダをクリック。
5、取得したドメインのフォルダを開く
開くと何も触っていない状態のブログのファイルが出てきます。
6、ダウンロードした2つのデータを選択
右側にある「ファイルのアップロード」で、「圧縮フォルダ.zip」「installer.php」のファイルを選択します。
7、アップロードをクリックします
↓ アップロードされた
8、「wp_config.php」ファイルを確認する
バックアップデータをインストールする際に、移行元(テストサイト)のデータベースの情報が必要になるので、先に準備します。
上記のアップロードされたデータと同じ階層にある「wp_config.php」にチェックをいれます。
↓ 右上にある ファイル操作 > 編集 をクリック。
↓こんな情報が書かれている部分を探し出します。
下記情報を、下記の順番でメモ取ってください。
- MySQL のホスト名
- WordPressのためのデータベース名
- MySQL データベースのユーザー名
- MySQL データベースのパスワード
メモを取ったら何もしていませんが、保存して閉じます。
9、「wp_config.php」のファイル名を変更する
「wp_config.php」ファイル名を変更します。
のちの作業でエラーが出るので、先にファイル名を変更しておきます。
↓ 「wp_config.php」にチェックをいれる
↓ 「ファイル名を変更」をクリック。
↓ 変更画面になるので、「wp_config_old.php」等に変更する(なんでもいいです、日本語は不可)
↓ 変更後、「名前の変更」をクリック。
インストーラーを起動させて、移行先(テストサイト)にバックアップデータを取り込む
ここからは移行先(テストサイト)に、コピー元のデータを取り込んでいく作業です。
1、インストーラーを開く
「移行先の(テストサイト)URL」 + 「/installer.php」 でインストーラーを起動させます。
私の場合ならば、「http://test.ami-shuf.com/installer.php」になります。
※念のため言っておきますが、現在は上記のアドレスにアクセスしてもインストーラーは起動しません。削除済です。
2、インストーラーの起動画面が開く
3、「pass」「Good」を確認
+ をクリックして、すべて「pass」「Good」になっているか確認します。
※私は最初、「Warm」のエラー表示ばかりになりました。その対処法は別記事でご紹介しています。
4、チェックをいれて、「Next」をクリック
5、取り込み開始
6、データベースの情報を入力
前述でメモしておいた「wp_config.php」の情報を用意。
- MySQL のホスト名
- WordPressのためのデータベース名
- MySQL データベースのユーザー名
- MySQL データベースのパスワード
これを下記の場所に入力。
7、「Test Databese」をクリック
入力内容をしっかり確認したら、「Test Databese」をクリック。
8、Nextをクリック
問題なければ「Pass」「Good」になるので、「Next」をクリック。
9、確認画面が開く
確認場面が開くので、OKをクリック。
10、お引っ越し中
11、次のステップ3になった
次のステップ画面が開く。「Next」をクリック。
12、お引越し中
13、完了画面がでる
14、「Admin Login」をクリック
これでテストサイトへ、コピー元のデータが丸ごと入っている状態になっています。
確認のために「Admin Login」をクリック。
15、テストサイトが開く
えっ、レイアウトが崩れている?!
と驚かれるかもしれませんが、落ち着きましょう。
試しに、ブログのトップ画面に帰ってみます。
16、表示された
無事、コピー元(私の場合はこの「西紺屋」サイト)と同じ状態で表示されています。
17、確認作業
これはコピー元のサイトが開いているのでは?とウタガイの気持ちを持つ場合は、URLを確認しましょう。
↓ ちゃんとテストサイトのURLです。
↓ 今度は、WordPressログイン画面を開きます。
確かにテストサイト用のログイン画面なのに、ログインのパスワードは
移行元のサイトのパスワードでなければ入れない状態になりました。
↓ ログインできた
これで完全に移行できたことが確認できました。
エックスサーバーを使っているならぜひやりたい、WordPress移行後にやるべきこと
無事にテストサイトが出来上がったら、各種設定をしていきます。
やるべきことは4つ。
- 検索エンジンにインデックスされないようにする
- Googleアナリティクスをはずす
- (外から入れないように)BASIC認証をする
- プラグイン「Duplicator」で作成したデータの削除
1つずつ解説していきます。
検索エンジンにインデックスされないようにする
移行先(テストサイト)がミラーサイトと判断されないように、検索エンジンがサイトをインデックスしないように設定します。
WordPressの 設定 > 検索エンジンでの表示 のチェックします。
チェックしたら、「変更を保存」。
Googleアナリティクスをはずす
Googleアナリティクスを設定している場合は、テストサイトははずしておきましょう。(テストサイト分も計上されてしまいますので)
テーマによって、どこをいじるのかは変わってきます。
ご自身のブログのテーマで、指示されている場所を確認してください。
私の場合は、WordPressテーマ「ハミングバード」 を使用していますので、外観 > カスタマイズ > アクセス解析コード で外します。
BASIC認証を設定する
この時点の状態ではテストサイトもネット上に公開しているので、誰でも見れる状態になっています。
それをロックをかけて、見れないようにBASIC認証の設定をします。
手動でBASIC認証を設定する方法はありますが、大変ややこしいです。
試しにやろうとしましたが、無理でした!!
ですが、エックスサーバーをお使いのあなたに朗報です!
エックスサーバーでは「アクセス制限」という設定で、簡単にBASIC認証をかけられます。
手順を追って説明していきます。
1、アクセス制限をかけたいブログのドメインまで移動する
トップ > ホームページ > アクセス制限 をクリック
2、対象ドメインを開く
アクセス制限をかけたいドメインを「選択する」。
3、一覧表が開く
対象ドメイン内にあるフォルダの一覧表が開きます。
あなたの【 テストサイトが入っているフォルダ 】に対して制限をかけます。
私の場合は、テストサイトのドメインが「test.(ドメイン)」なので、「test」フォルダの中にWordPressがインストールされています。
※「現在のフォルダ」っていうのは、つまりはいま開いているドメインのことです。
4、ユーザー設定をする
私はサブドメインのテストサイト自体ににアクセス制限をかけたいので、testフォルダのユーザー設定をします。
「ユーザー設定」をクリック。
↓ ユーザー設定画面が開きます。
ユーザーID と パスワードを設定します。
ここで入力したユーザーIDとパスワードが、ロックがかかったブログへのログインに必要になります。
なんでもいいですが、日本語はダメです。
半角英数字、255文字以内で設定してください。もちろん、忘れないように控えを取っておいてくださいね。
入力したら「確認画面へ進む」をクリック。
↓ 確認画面が開く。「追加する」をクリック。
↓ ユーザー設定が完了しました。
5、BASIC認証を設定する
「フォルダ一覧に戻る」をクリック
↓ 一覧表から「ロックをかけたいフォルダ」のアクセス制限を「on」にする。
↓ 「設定する」をクリック。
↓ BASIC認証の設定変更が完了した。
これでBASIC認証(ロック)がかかりました。
本当に鍵がかかったか、確認してみましょう。
↓ 「戻る」をクリック。
↓ 「test」フォルダに鍵マークがかかっている。
6、ロックがかかっているか確認する
では今度は、本当に閲覧者側からロックが機能しているかどうか、確認しましょう。
↓ サイトのURLを開きます。
↓ ユーザー名とパスワードが求められます
前述のユーザー設定で入力した「ユーザーID」と「パスワード」を入力します。
↓ サイトに入ったらもう一度ユーザー名とパスワードが求められます。
正しいパスワードが入れらないと、 永遠にパスワードを求められます。
なのでネット上にテストサイトはあるけれど、これで誰も見られない状態となりました。
↓ ちなみにパスワードをキャンセルすると401ページが表示されます。
これで心置きなくネットにテストサイトがある状態ながらも、誰にも入られることなく、サイトの検証ができるようになりました。
プラグイン「Duplicator」で作成したデータの削除
非常にデータが重いためサーバーを圧迫しますので、プラグイン「Duplicator」で作成したデータ、「Installer」「Archive」を削除します。
もう使用することもないのであれば、プラグイン「Duplicator」も無効化して、削除しましょう。
最後に
本来、テストサイトというのは、ブログ開設時に作るモノです…
私は無精者だったせいで、何年もたってから、テストサイトを作りました。
その時点でこのブログには記事、プラグイン、メディア、数知れずありましたが、SSL設定に至るまで全部丸ごと、テストサイトに入れることができました。
しかし逆にそのおかげで、ビジネス初期のころに、試行錯誤して無駄にアップロードしたデータを削除し、サーバー内を整理することができました。
余計なファイル、データからどんな不具合、エラーが起こるかわかりません。
うっかり必要なデータまで削除して、現在運営しているサイトに異常が発生したり、真っ白になったりしては目も当てられません。
その点、テストサイトを作ってデータを移行してからならば、何の支障も出ません。最悪、テストサイトが動かなくなっても構いませんしね!
削除もしくは初期化して、新たに作り直せばいいだけのことです。
今回の「Duplicator」を使って他のバックアップデータとインストーラーを使って、ブログを移行する方法は、他のサーバーからエックスサーバーへ乗り換える時(お引越し)にも利用できる方法です。
その他、強力なバックアップとしても使えますね。
あなたも大事なブログで大事故が起きる前に、テストサイトを作ってくださいね…
この記事があなたのお役に立てますように。
私が使用しているブログのテーマは「WordPressテーマ「ハミングバード」 」
使用しているサーバーはXserver (エックスサーバー )です。